シリーズ左利き「3」 お菓子のパッケージ
日常のちょっとしたところに…
まずは、こちらの動画を見ていただきたい。
おわかりでしょうか。
一つ目のパッケージは、左利きの人にとってはどうにも扱いにくい。
扱いやすくするためには、箱をひっくり返さなければならない。
それで解決といえば解決ですが、美しいパッケージが常に逆さまになってしまいますね。
二つ目のパッケージも、正面から奥へと開くタイプなので、左右の違いはありません。
これならいいかなと思いますが、最初の段階ではぎとるミシン目の開ける方向が右手の方が開けやすいように表示されていますよね。
反対側からも同じように開けられるようになっていたらもっと良いのですが…。
食品保存用のラップの最初の開封の時も同じような思いになります。
ミントタブレット
いろいろなメーカーから発売されており、ケースの形状も様々ですが、やはり一番スタンダードなこの商品が美味しくて、私のお気に入りです。
しかし、ご覧ください。これもまたパッケージが逆さま…。
そして、とてつもなく出しづらい…。
左利き用ケース、どこかにないでしょうか…(自分で作ればいいのかな?)
「開けやすさ」や「閉めやすさ」を追求し考えられたデザイン。
商品の顔ともいえる表面のパッケージデザイン。
デザイナーとしては、ある意味、命のかけどころともいえるポイントで、全く逆の印象(「開けにくい」、「閉めにくい」、「上下逆さま」…)を与えてしまう。
私自身、「デザイン」の業界にいたことがありまして、クライアントさんやエンドユーザーさんからこれらのような意見をもらうと、仕事の難しさを痛感します。
少し視野を広げて…
しかし、今まで挙げた例は「利き手の違い」というある種ハッキリとした理由があり、わかりやすいといえばわかりやすい事例です。
例えば、障害(身体、知的、精神等)の分野や男女差、年齢差、国籍や地域差など…人は立場によって様々な主張があり、しかもそれらは変化もします。
誰もが使いやすく、住みやすく、生きやすい、そんな世界はどこにあるでしょう。
いつできるのでしょう。誰が作るのでしょう…。
完ぺきな世界は難しいかもしれないけれど、そこに近づけることはできると思います。
そのためにはやはり、お互いを思いやることでしょう。
自分の意見を大切にするのと同じくらい、他人の意見も大切にする。
お互いにそれをやれば、自分もみんなも良しといえる世界に近づけられるのではないかと思うのですが、どうでしょう?
執筆:スタッフ小野
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