東日本大震災から10年、今思うこと。
江別での地震体験
明日で東日本大震災発生から10年となります。
当時私は札幌市の隣、江別市のとあるレストランで働いていました。
地震が発生した午後三時前は、ランチタイムも終わり、確か一組のお客様がゆっくり食事をされていたと思います。
地震が発生し、徐々に揺れが強くなり、鍋にたっぷり入ったラーメンスープや麺を茹でるためのお湯が左右に大きく揺れました。
多少危険を感じましたが、大事には至らず安堵したことを覚えています。。
北海道でも、特に太平洋に面した地域には津波の被害もありましたが、はやり地震の被害の中心となった東北地方の比ではなく、その恐ろしさ、悲惨さは連日発信される報道により、ただただ飲み込むように受け止めることしかできませんでした。
その後の10年間
震災のことを忘れることはありませんでしたが、2016年より現在の福祉職についてからは、自分の中でも少し変化があったように思います。それまでは、どれだけ大変だっただろうと漠然と考えるだけでしたが、最近は少し複雑になってきました。
当時の被災者の皆さんの精神的ストレス。
時間経過とともに変化する(または変化せず残り続ける)「辛さ」や「苦しさ」、また、そこからの解放。
被災したからこそ出会えた人々、感じられる幸せや喜び…。
陰と陽の様々な要素が絡み合う、人の心の複雑さ…。
その複雑さを抱えた人々は、互いにどう向き合い生きているのか。
当事者ではない人間は、その状況にどう向き合えばいいのか。
ただ、自分にできるのは、お互いを思いやる気持ちを大切するということかなと感じています。
人は弱く過ちを犯しやすい生き物だから、お互いの励まし合い、助け合いが必要なのでしょう。
人を助けることで、自分も助けられ、人を励ますことで、自分も励まされる。
恐らく、人はみな自分を保つために自分を大切にしようと思いますが、それと同じくらい、周りの人も大切に思うことで、より、自分が自分でいられるのではないでしょうかね。
当事業所に通う方々の中にも、心に大きなストレスを受け、精神的にどん底をはいつくばっていた方、身動きが取れずに長い時間ひとりぼっちでいた方、今もなお綱渡り状態の方などいろんな状況の方がいらっしゃいます。
しかし、事業所での作業を通して感じる働くことの楽しさや成果を上げた時の喜びは、とても大きく、こちらも大きな励ましと喜びを受け取ることができます。
弱さや辛さ、苦しさはできれば避けたいものですが、そこから学ぶもの、得られるものは沢山あるのでしょう。
困難を避けるのではなく、困難を乗り越える力を身に着けたいものですね。
執筆:スタッフ小野
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商品紹介
ホープ工房
ホープ工房は、札幌西区の障がい者就労支援事業所ホープで制作している手工芸品の販売サイト。
主たる支援事業であるホープ再生自転車販売で培ったノウハウを活かし、
自転車パーツを活用したアクセサリーやアイデアグッズを販売。
また、完全無添加・無着色の犬用チーズおからクッキーやプロミュージシャン監修の
ハンドメイドカホンなども販売。
屋号 | 特定非営利活動法人 生活相談サポートセンター |
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